特長
美しい光沢と相まって、
耐食性・大気中での安定性に優れ外観部品の装飾用として最適。
▲全自動めっきライン
私たちの身のまわりに欠かすことの出来ない表面処理として、精密機械をはじめ各種水栓金具などの住宅関連資材、生活雑貨、自動車などありとあらゆる分野に使用されているのが装飾クロムめっきです。 装飾クロムめっきは、まず比較的厚めの銅・ニッケルめっきを施した後、表層に 0.3μm前後の薄いクロムめっきを施します。クロムめっきで得られた金属クロム は、大気中で酸素と結合することによって表面に透明で極めて薄い不動態膜を形成 します。このことによって、銅・ニッケルめっきがもつ美しい光沢・耐食性に加え て、さらに優れた耐食性・安定性が得られ、いつまでも美しい外観を保持すること ができるため、特に外観部品の装飾用として最適なめっきです。エプテックでは、 装飾クロムめっきとしては国内有数の能力を誇る全自動ラインによる生産体制を構築しております。永年の歴史の中で培ってきた匠の技を最新の生産設備で的確に再現します。また被めっき材として、鉄鋼・銅合金はもちろん、亜鉛ダイカストにも対応可能です。
仕様・特性
装飾クロムめっきの特性 | |
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皮膜構成・膜厚 | 下地Cu+Niめっき5〜15μm程度、Crめっき0.3μm程度 (下地めっきの厚みは当事者間の取り決めによります。) |
硬度 | 薄膜のため測定不可ですが、 硬質クロムめっきと同程度の硬度を有します。 |
耐摩耗性 | 金属クロム皮膜のため優れます。 |
外観光沢 | 非常に優れます。 素地にバフ研磨を行うことによって鏡面・高光沢仕上げが可能です。 素地に梨地(ブラスト)処理を行うことによって梨地めっきとなります。 |
耐食性・耐候性 | 大気中で酸素と結合し不動態膜を形成するため非常に優れます。 |
RoHS対応 | 工程中ではめっき液の成分として六価クロム化合物を使用しますが、 めっき皮膜は金属クロム(ゼロ価)となるため、 加工物はRoHS指令に抵触しません。 (加工物はイオン交換水によりきれいに最終水洗を行います。) |
用途・応用例
応用例 | 用途 |
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自動車・オートバイ外観部品全般 | 意匠性、耐食性、耐摩耗性 |
水栓金具、サニタリー機器 | 意匠性、耐食性、耐摩耗性 |
ガス器具(バルブ、レギュレーターなど) | 意匠性、耐食性、耐摩耗性 |
カメラなど光学機器 | 意匠性、耐食性、耐摩耗性 |
圧力計、温度計などのケース | 意匠性、耐食性、耐摩耗性 |
精密測定機器部品(ダイヤルゲージなど) | 意匠性、耐食性、耐摩耗性 |
こんな場合におすすめ
亜鉛ダイカストの装飾クロムめっきでお困りではありませんか?
かつては様々な分野で使用されていた亜鉛ダイカスト。 最近では素材の軽量化やエンジニアリングプラスチックの進歩などにより、その姿をあまり見かけなくなりましたが、亜鉛ダイカストはアルミダイカストに比べると金型寿命が長く、加工性に優れているため、複雑な形状のものや、寸法精度のきわめて高い部品の製造が可能といった特長を有しており、依然として一部業界などでは素材の主流として使用されています。 しかしながら、一般的に亜鉛ダイカストへのめっきは技術的に難易度が高いといわれており、亜鉛ダイカストの装飾クロムめっきを手掛けるめっき業者は年々少なくなっています。このような稀少技術だからこそ、エプテックは創業以来培ってきた亜鉛ダイカストへの装飾クロムめっきにこだわり続けます。
今まで頼んでいためっき業者が廃業または亜鉛ダイカストへのめっきを廃止してしまった。
めっき不良(フクレ)が多くて苦慮している。
手加工のめっきのため能力が足りない、または品質が安定しない。
このような時は、
是非当社へご一報ください!
装飾クロムめっき以外にも、
ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、フッ素潤滑めっき仕上げ
などに対応可能です。ご相談ください。
対応可能なめっき工法
- ・ラック
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